2臨海学校

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コロコロと懐中電灯が棗の足にぶつかった。                      茂「な…棗…!花の…」            微かに出入りする風に乗って,花の香りが飛び回る。 実「…あら?この香りは…」            「ぅ…ぅう…」                      奥からすすり泣きも聞こえてきた。茂は腰を抜かしてるのか尻をついたまま祠に光を向ける。 …この懐中電灯は僕らの前のペアが落としてしまったんだろう。            ガタンッ                      その光に驚いたか扉が微かに開いた。            暗くてよく見えないが,茂の懐中電灯の灯りで顔らしきものは見える。            その顔は            厚化粧をした織田裕二の顔が…                      棗「貴様かぁぁぁ!!」 実「棗君!?懐中電灯の電池を何でその人の鼻に積めてるの?!…ああ!!無意味に胸のボタンが光始めた…!!」                      織「ま…待て!落ち着くんだ!!僕はけして怪しいものでは…」            棗「貴様から怪しいを抜いたら酸素と二酸化炭素しか残らねぇわ!」            茂「?なんだこの瓶…」 中は紫色の液体。                      「消臭たまご(ラベンダー)」                      棗「これ僕の家にあった奴!?…ってお前臭っ!!ラベンダー臭い!!寧ろトイレ臭い…!」
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