229人が本棚に入れています
本棚に追加
セーラー服を着た、織田裕二が、何かの決めポーズの練習をしていた。
『?!』
無理に悲鳴を飲み込む。
少し開いた扉の隙間から見える狂気。
いや。
…凶器?むしろ兵器?!
不意に織田裕二は素早く何かを掴み取る。
その手に握られたものは
「消臭たまご(ラベンダーの香り)」。
それをそっと口元に、そして囁く。
「室井さん…事件は会議室で起きているんじゃない!!どこかで起きているんだ!!」
『曖昧だ―――!!』
ガタガタと震える体をおさえ、心の中で叫ぶ少年。織田裕二は構わず囁き続ける。
「室井さん…セーラー服封鎖出来ません…!!」
「なら着るなよ!!」
ついに口に出してしまい、目が合ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!