1夏の夜

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セーラー服を着た、織田裕二が、何かの決めポーズの練習をしていた。           『?!』            無理に悲鳴を飲み込む。 少し開いた扉の隙間から見える狂気。 いや。            …凶器?むしろ兵器?!            不意に織田裕二は素早く何かを掴み取る。            その手に握られたものは 「消臭たまご(ラベンダーの香り)」。            それをそっと口元に、そして囁く。            「室井さん…事件は会議室で起きているんじゃない!!どこかで起きているんだ!!」            『曖昧だ―――!!』            ガタガタと震える体をおさえ、心の中で叫ぶ少年。織田裕二は構わず囁き続ける。            「室井さん…セーラー服封鎖出来ません…!!」            「なら着るなよ!!」            ついに口に出してしまい、目が合ってしまった。
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