1夏の夜

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目が合ってしまい、互いに固まる。 どこからか吹いた風が、織田裕二のセーラー服のミニスカートをゆらす。            「…こんばんは。トイレの妖精だよ(裏声)。」            僕は軽く会釈をしてドアを閉める。            すぐ近くに設置されている電話の呼機を取り、ボタンを三回プッシュ。                      午前二時二十二分、 「不法侵入」及び「強制猥褻罪」の罪でパトカーに迎えに来てもらいました。            因みに刑事の室井さんはプリキュア(ブラック)の服だった。            僕は誓った。            二度と夜中にトイレに行かない。            そして、            あんな大人にならないと…。
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