2臨海学校

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待ちに待った学年の臨海学校。 二泊三日と長いようで短い。 僕は手作り感溢れたしおりをめくり、スケジュールを見ている。 自由時間、ご飯の時間が待ちどおしいのだ。            「おい棗!!海で三時間も泳げるってよ!!」            「下の名前で呼ぶなって…」            棗(なつめ)って何か女みたいな名前で、別に嫌いじゃないけど…なんとなく嫌だ。 矛盾しているけど。            「飛び込みやれっかなぁ?」            「茂…。お前昨年の夏休みに怒られた癖にまたやるのかよ。」            「ばれなきゃいいんだよ!!ハマるぜ?なつ…杉本もやれよ。」           
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