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「もっと私を見てください」
あの台詞をはいたのはゲームを始めてしばらくたった時でした
あの頃の私は自分、自分で…
「馬鹿だったなぁ」
千草は一人自宅の自分の部屋で机に座りぼやいた
机の上に置いてある本は六法全集
それを読みながら過去の事を思いだしぼやいたのだ
「私を誰もみてくれない」
見てくれるわけがないじゃないか
自分が見ようとしないんだから
「……」
千草は席をたつと六法全集を鞄にしまった
今日は仕事は休みだ
だが朝、六法全集を読むのは千草の日課となっていた
昔の自分は知識もないのに綺麗事ばかり並べていた
「…どこかに行きますか」
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