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「こんにちは!」
私は下にいたあみちゃんの両親に挨拶をした。まぁ、挨拶は当たり前だけど…すごく緊張した。あみちゃんの両親はちょっと男勝りで怖そうな母親と優しそうで頼りない感じの父親。
そしてあなたにも…。
「「こんにちは」」
にっこり笑ってあみちゃんの両親は私に挨拶をしてくれた。
「こんにちは」
あなたが笑って挨拶してくれた。あなたはあみちゃんのお兄ちゃん。幼い私はあなたの笑顔を見て好きになっていたの。あの時はまだ、これが本当の初恋だとは知らなかったよ。
その日、私は家に帰り変わらない日々を送っていた。…だけど、それもつかの間だった。毎日あみちゃんと遊んでいた私に変化がありました。それは私の住んでいた所じゃない場所に行くこと…。
つまり…お引っ越し
私は毎日あみちゃんと気軽に遊べないけれど、二度と会えないワケ訳じゃないからあまり深く考えていなかった。
その考えが裏目に出てしまったのかな?引っ越してからあみちゃんと遊ぶことが無くなってしまった。べつに喧嘩した訳ではなし、絶交した訳でもないけど、何となく寂しい気持ちがした。学校が終わったら彼女と途中まで一緒に帰るし、お互いの家が遠いから遊ぶ機会が無くなったの。もちろんあなたと会うことも出来なかった。
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