拓馬の章 1

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 手続きが終わったが、彼女はあまりうれしそうではなかった。  「なんで私にそこまでしてくれるんですか?」  なんでって交番まで持ってたの俺だしな。それに久しぶりに仕事以外で女性と話せたしね。  俺は拾ってしまったことだけ彼女に言った。  伝えたら彼女は少し考えてから、携帯を開き、俺に向けて 「何もしないのは悪いので、連絡先交換できませんか?今度お礼もしたいですし」  断るのも悪いと思い俺は彼女と連絡先を交換した。  そして彼女にメットを渡し彼女をバイクの後ろに乗せ、僕は駅まで送ることにした。  それから俺らは何度か食事や買い物を二人でした。  いつしか俺は彼女に恋をし、そして僕らは恋人になっていった。  この時の俺はこの嬉しさが、ずっと続き、今以上になると思っていた。  
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