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先生は近寄ってきて
私の頭を撫でてくれた。
「なっつ君…」
「っ…ごめんなさい~…」
「なっつ君…私はクラスの皆、一人一人が大好きなんだ。嫌いな人は一人もいない。皆大切な生徒だからね。だから例え遅刻や学校をサボっていたなっつ君のことは、嫌いではなかった…好きなんだよ。」
その先生の一つ一つの
言葉に感動して涙が
止まらなかった。
「先生…」
「だから信じてほしい。無理にとは言わないが…。私は前の学校にいた先生みたくセクハラなどしない。約束するよ。」
「ありがとうございます、先生。先生なら信じれます…!これから先ずっとずっと、信じていきますから!あと…遅刻やサボり…もう二度と絶対しません。」
そう言うと先生は
いつもの表情で笑って答えた。
「そう言ってくれてよかった。さあ…それじゃあ学校に戻るかっ!」
「はい!先生!」
気がつくと私も自然と
涙が止まり、
笑顔になっていた。
そして先生が差し出した
手を握りしめ、立ち上がる。
「さあっ補習だな!」
「え~やりたくない(笑)」
「補習終わったら何か買ってあげるぞ」
「え~本当ですか!?じゃあ頑張ります!」
こうして…話をして
笑いながら二人は学校へと
戻って行ったのであった―…。
先生……
あなたの事は本当に
信じています。
これからも信じ続けます。
この私の気持ちは
あなただけに…
――恋する私の王子様――
ここから本当の物語が始まる。
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