大事な妹に。

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孝之「…」 目を開けるといつもの見慣れた天井。 俺の部屋だ。 今まで忘れていた夢をみた。この能力を持ったのも、催眠療法などを専攻したのもその為だったのに…。 能力促進の為に投薬したせいか? んな馬鹿な事ある訳ないし… そもそも、あの夢自体本当にあった事か? …思い出せない。 ってか、なんで俺の家族は…? 怖くなる。 忘れて行く。 前にもこんな事があった。 開発のカリキュラムを受けてから…。 孝之「ッぁぁぁ…」 遙「んぅ…」 孝之「?!」 いつから? いや、初めから居たのだろう。 看病しててくれたのかな? 俺の手を握り締めて座ったまま寝ている。 孝之「ふぅ…」 落ち着くなぁ…。 起こさないよう手をどけて毛布をかけてやる。 孝之「ありがとう…」 遙「ん…」 すぅすぅ可愛い寝息をする遙。小動物っぽい。 今日、調べてみる事にするか―― 自分の事をってのが馬鹿みたいだけど… 。
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