大事な妹に。

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今日は月曜。 休み明けの気分が悪い日。 俺はいつものように遥を誘って学校に向かった。 途中、伸二に呼び止められる。 伸二「おーぃ、孝之ぃ、何で俺ん家よらなかったんだよ~」 走って来たからなのか息が荒い。 遥「孝之君…、約束してたの?」 ダメだよ?と遥に叱られた。 孝之「へ?約束なんかしっけ?」 伸二「お前が朝っぱらから電話してきたんだろっ」 孝之「そうだっけ?」 孝之は朝の事を覚えてなかった。なにか悩んでいたが些細な事…そう思ったのだ。 孝之「…俺、なんて言ったんだっけ」 伸二「おいおい、大丈夫かぁ?認知症かよ?…今日、常盤台に行くんだろ」 孝之「ド忘れだっ、そう言えば言った気がするなぁ。はは」 伸二は笑い出していて遥はクスクス笑っている。 その後、何しに行くんだっけ?と言った俺に伸二の笑顔は引きつっていた。
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