大事な妹に。

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きろ… 孝之「ん~…」 「起きろって!」 孝之「おぉう?!モンテスキュー!?……ってなんだ伸二か…」 伸二「なんだ、とはなんだ?もう放課後だぜ」 孝之「…1日って早いね」 伸二「学校に着くなり机に突っ伏したまま今に至るお前には当然の事だなっ」 …そう言うな。 周りを見ると殆どの生徒が帰っていて数人しか教室に居なかった。遥の姿がない…? 孝之「なぁ、遥は?」 伸二「あぁ、さっき友達と帰ったよ。遥ちゃん、お前を何度も起こそうとしたんだぜ?」 孝之「あぁ…悪い事したな」 伸二「…なぁ、お前等って付き合ってんの?」 孝之「ぶっ」 伸二「うぉいっ」 不意に変な質問をされ、眠気冷ましに飲んでいたレモン牛乳を吹き伸二の顔に直撃する。 孝之「ンッンッ、へんな所入ったッ」 伸二「漫画じゃないんだし顔にかかるのもどうかと思うけど…」 ハンカチで顔をフキフキしている。 悪いね。 孝之「ンッンッ、アー。ふぅ、遥とは付き合ってないけど…何で?」 伸二「何って…、逆に聞くけどあんなに仲が良いのになんで付き合わないんだ?お前等は端から見たら付き合ってると同一だろ」 うーん。 確かに…事情があって、なんだが説明が面倒です。 孝之「男女で仲が良かったら付き合ってるかぁ…コレだから童貞は…」 伸二「それは――ってお前、童貞じゃないだとッ!?」 孝之「え…その反応、伸二君は童貞なの…?」 冗談で言ってみたんだが… 伸二はそこそこ格好いいし勉強も出来るからモテるハズ。 孝之「…まぁいいや、さっさと教室出ようぜっ」 伸二「えっ、ま、待てっ。その話を詳しく―― …… …
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