大事な妹に。

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黒子「…で、なんで貴方達が此処に居るんですの?」 入ってきた風紀委員の発言である。 伸二に風紀の支部?の様な場所に連れてって貰い、今、お茶を飲んでいる所だ。 実は伸二は元風紀らしい。 孝之「ちょっと暇つぶしに…」 結局理由を思い出せなかったのである。 伸二「アハハ、こいつぅ♪」 孝之「お、おいっ、やめろってぇ♪」 黒子「帰れ」 冷たい目。 最近の子は冗談が通じないなぁ。 孝之「ん、やっぱり暇過ぎだし帰ろうか」 伸二「だな、結局1時間以上経ってるし~」 黒子「1時間以上も留守だったんですのっ?!」 孝之「あぁ、勝手にお茶貰ったぜ」 黒子「…貴方、本当にあの有名校の生徒なんですの?」 あ、完全に馬鹿にした目をしやがる。 孝之「好きで入ったんじゃねぇよ、ただ…」 黒子「ただ?」 孝之「…なんでもねえっす、テンションにまかせて感情的に行動するのって駄目だよね」 伸二「…レオ?!」 黒子「は?」 孝之「よし、帰ろっ」 母上、上手くごまかせましたっ。 黒子「あの…全然ごまかせてませんよ」 孝之「えっ?!」 黒子「そ、そんな驚かなくても…」 … … 黒子「…あ、そうですの。今、暇なんですよね?」 何、この企んでます、的な顔。 ドアを開けて少し距離を取ってからダッシュする。 流石に追いつけまい。 孝之「すまないねぇ、めっちゃ忙しいんデスよ」 ガシッ 見事に服の袖を握られた。 そういやテレポーターだったんだよな…
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