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「ありゃ?ブルーじゃねーか、どうしたんだ一体?」
ふと聞き慣れた男の声で、
現実に戻される。
「レッド……あんたを探しに来たのよ。」
そう、その為に森に入ってきたんだった。
「へっ?俺?……今日って何かあったけ?」
「逆に聞くわ。今日は何の日よ!?」
「え~っと、燃えるゴミの日?」
「殴るわよ。」
「いっつ~、殴ってから言うなよ。」
あら?勝手に手が動いていたみたいね。
「そんな事より、今日は8月8日……あんたの誕生日じゃない!!」
しばらく二人の間に沈黙が流れた。
「うおおお、今日俺の誕生日じゃねーか!」
本当に忘れてるなんて、呆れたわ。
「まったく、どうせあんた暇何でしょう。私が付き合ってあげるわ。」
そう言うと、私は強引にレッドの手を握り引っ張る。
「ちなみに今日は全部あんたの奢りだから。」
「俺の誕生日じゃなかったっけ?」
「うるさいわね。口答えしない!!」
「へいへい」
そんな事をいいながら、私はレッドと一緒に歩いた。
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