大きな壁

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「ピカ“10まんボルト”」 先輩のピカが技を放つ、既に弱りきった俺のエーたろうに向けて。 それは文字通り止めの一撃。 そして戦えるポケモンがいなくなった俺は目の前が真っ暗に……はならなかったが、地面に仰向けに倒れ込んだ。 「…負けた。」 そんな解りきっていることを呟く自分が情けない。 ああ、太陽が眩しい。 「腕をあげたなぁ、ゴールド。俺も一瞬ヒヤリとした場面が何回かあったぞ。」 ふと太陽を隠し、一人の男が視界に入る。 男の名はレッド。 『戦う者』の代名詞を持つ最強の男。 「良く言うっスね。先輩は3匹しか使わなかったくせに。」 もともとゴールドから挑んだこのバトル、ルールは6対6。 しかしレッドは3対しか使っていなかった。 まぁ、何も考えずにやっていたんだろうけど。 先輩がハンディが嫌いなのは知っている、するのもされるのも。
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