91人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「ピカ“10まんボルト”」
先輩のピカが技を放つ、既に弱りきった俺のエーたろうに向けて。
それは文字通り止めの一撃。
そして戦えるポケモンがいなくなった俺は目の前が真っ暗に……はならなかったが、地面に仰向けに倒れ込んだ。
「…負けた。」
そんな解りきっていることを呟く自分が情けない。
ああ、太陽が眩しい。
「腕をあげたなぁ、ゴールド。俺も一瞬ヒヤリとした場面が何回かあったぞ。」
ふと太陽を隠し、一人の男が視界に入る。
男の名はレッド。
『戦う者』の代名詞を持つ最強の男。
「良く言うっスね。先輩は3匹しか使わなかったくせに。」
もともとゴールドから挑んだこのバトル、ルールは6対6。
しかしレッドは3対しか使っていなかった。
まぁ、何も考えずにやっていたんだろうけど。
先輩がハンディが嫌いなのは知っている、するのもされるのも。
最初のコメントを投稿しよう!