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オイラ、ダイヤモンドは今ホテル(勿論一流)の展望台にいる。
そして目の前にそびえ立つ大きな山、あれが旅の終着点テンガン山。
あそこまで行くと旅は終わる……
終わっちゃう……
何だろう、凄く……胸が痛い。
旅が終わったってパールとは一緒にいるだろうに……
でも、お嬢様は……
お嬢様とは、一緒にいられなくなるのかなぁ。
そう考えるとやっぱり胸が痛い。
「ダイヤ、こんなところにいたのですか。」
ふと後ろから声をかけられる。
この凛とした気品の感じられる声、きっとお嬢様だ。
そう思ってオイラは振り返る。
そこにはやっぱりお嬢様がいた。
「やぁ、お嬢様。パールはどうしたの?」
パールはお嬢様と一緒にいたはずだ。
あれ、また胸が痛いや。
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