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「私は……またパールを怒らせてしまいました。」
お嬢様が悲しそうに言う。
そんなに悲しそうな顔をしないで。
お嬢様とオイラまで悲しくなっちゃう。
お嬢様は笑って無いと。
「大丈夫だよ。ちゃんと謝ればパールもわかってくれるよ。」
お嬢様もパールも頑固だからどっちも引くに引けなくなっちゃうんだよね。
だからパールも悪かったって思っているはずだよ。
「…本当ですか?」
「きっとそうだよ。」
オイラはお嬢様に笑いかける。
そうするとお嬢様も笑ってくれた。
「さぁ、パールを探しに行こう。」
その笑顔を見て恥ずかしくなったオイラは顔を背ける。
何だろう凄い胸がドキドキする。
「ええ、行きましょう。ダイヤ」
そう言うとお嬢様は走り出した。
そしてオイラも一緒に走る。
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