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「ダイヤ、ありがとうございます。」
走っていると、急にお嬢様がそんな事を言ってきた。
「何が~?」
「私はいつもダイヤに助けられています。いつかお礼をしなくてはなりませんね。
何かして欲しい事はありますか?」
そんなにいつも助けてるかな~?
それにオイラはお嬢様がそばにいてくれれば十分だし……
あっ、そうだ!
「ねぇ、お嬢様。出来たらでいいんだけど、旅が終わってからも一緒にいてくれないかな?」
でも、お嬢様は大金持ちだし理由も無しにオイラなんかと一緒にいてくれないよなぁ。
「そんな事でいいんですか?それはむしろ私がお願いしたいくらいです。」
お嬢様は笑ってそう言ってくれた。
さっきの胸の痛みや、ドキドキは何だかわからなかったけど今回はわかる。
お嬢様が笑ってくれていて……
お嬢様がそばにいてくれて……
お嬢様がああ言ってくれて……
オイラは幸せだ!
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