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「レッド」
俺はそう言う。
そこにはいつものような鋭く尖った感情は無い。
あるのは角砂糖に濃厚な蜂蜜をかけて食べたような、何処までも甘い響き。
「どうした?グリーン?」
レッドが振り替える。
無駄の無い筋肉に、無骨では無いが頼りがいのある胸板。
キュン。
俺の胸が高鳴る。
あぁ、レッド。
どうしてお前はそんなに愛しいんだ。
ガシッ。
レッドが俺を抱き締める。
途端俺の顔は赤面する。
「レッド……」
「グリーン……」
近く二人の距離。
そして俺の、俺たちの唇が互いに重なっ―――
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