変える者と変えられる者

2/8

91人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「レッド」 俺はそう言う。 そこにはいつものような鋭く尖った感情は無い。 あるのは角砂糖に濃厚な蜂蜜をかけて食べたような、何処までも甘い響き。 「どうした?グリーン?」 レッドが振り替える。 無駄の無い筋肉に、無骨では無いが頼りがいのある胸板。 キュン。 俺の胸が高鳴る。 あぁ、レッド。 どうしてお前はそんなに愛しいんだ。 ガシッ。 レッドが俺を抱き締める。 途端俺の顔は赤面する。 「レッド……」 「グリーン……」 近く二人の距離。 そして俺の、俺たちの唇が互いに重なっ―――
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

91人が本棚に入れています
本棚に追加