『あいつ』をさがして……

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気が付いたらすでに通話ボタンを押していた。 2、3回のコール音の後先輩が出る。 「ブルー先輩ですか?私ですクリスタルです。実は……」 「渦巻き島よ。」 「聞きたい事が……。って何ですか!?」 いきなりこの人は何を、まさかそこに『あいつ』がいるとか……まさかね。 「何ってあんた探してるんでしょうあいつを。だから渦巻き島にいるのよ。」 確かに渦巻き島は行っていない。 にしても想像以上の力ね、そのまさかだったとは……ブルー先輩恐るべし。 「ありがとうございます。じゃあ行ってきます。」 「でもそんなに急いで渡さないといけないものなのかしら、その水晶のネックレス。」 「それは……って何でプレゼント知ってるんですか!?」 想像以上でも何でも無い、ただのストーカーとしか思えない。 「ほほほ、秘密よ、ひ・み・つ。 まぁ、頑張りなさい。私は見える所で応援してるわ。」 一方的に言って電話が切れた。 きっと最後のは、見えない所での間違いよね。 そう呟きながら、私は鞄の中からプレゼントのネックレスを出す。 『あいつ』はいつもどっか行っちゃうから、せめてこれをいつも身に付けていて欲しい。 そう願って……
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