#3 黒いボール

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side:ジェジュン 俺はまた屋上来ていた。 「そか、あいつ…いねーのか。」 今日は珍しくジュンロが 風邪で休んだらしい。 「ソヒョン。寂しいか?」 「クゥーン…」 *** 「犬、名前は?」 「…ソヒョンにした。」 「ソヒョンって、先生の名前?」 「べ、別に意識してつけたわけじゃない。」 「…可愛い。おいでっ」 「わんっ!」 *** ソヒョン一発でなついたもんな…。 先生の方は相変わらずうるさいけど。 なんか…落ち着く。 って、何考えてんだ、俺。 後で見舞いに行くか…。 いや、行ってあいつらと 鉢合わせしたら嫌だしな。 あ、俺携帯持ってんじゃん。 電話すりゃあいいんだ。 pipipi.. 「…話し中かよ。ったく…」 あいつ…まだあれ持ってんのかな。
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