#3 黒いボール

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side:チャンミン ガチャッ。 ケーキを買う担当になり、 先にジュンロの家に着いて ドアを開けると…。 「あっ…」 ジェジュンが出てきた。 ジェジュンはばつが悪そうに しかめっ面で言った。 「…何?今帰るとこだけど。」 「あ、そぅ…ジュンロは?」 「寝てる。あいつまだ熱あるからちゃんと薬飲んどけって言っとけ。」 「…分かった。」 なんで命令口調なんだよ… ユチョ兄の気持ちが なんとなく分かった気がする。 ジェジュンは出て行った。 「おじゃましまーす…」 「んー…?チャンミン…?」 「あ、起こしちゃった?ケーキ。買ってきたよ。」 「ありがとう…」 「ジェジュン。来てたんだね。さっき着いたときに会ったよ。薬ちゃんと飲んどけだって。」 「そう…」 薬と水の隣に おかゆが置いてあった。 まさか、あのジェジュンが? 「相当仲良いんだね。ジェジュンと。」 「そんなことない。」 「普通幼なじみに家まできてこんなことする?」 「…チャンミン?」 「学校では態度全然違うくせに…」 「チャンミン!!ゲホ、ゲホ…」 「あ、大丈夫ジュンロ!?」 「大丈夫…でも、ジェジュンのことを悪く言わないで。」 「ごめん…」 俺も何ムキになってんだろ…。
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