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「あ、薬飲んだらケーキ食べる?」
「うん。」
すると…俺は見てしまった。
奥の棚に立て掛けてある
仲良さそうに並んで笑ってる
4人の男女の写真と、
その前に、
黒くなっている
ボールのストラップが
飾ってあるのを。
「ケーキ食べよ。」
「えっ?う、うん…」
俺はあえて聞かないことにした。
その写真の一部が
焼き焦げてなくなっていたから…。
「ごめーん!!遅れたー!!ジュンロ大丈夫ー!?」
「ジュンスうるさい。病人いんだぞ。」
「俺が看病してやろうか?」
「ダメ!!ユチョ兄すぐ手ぇ出すから!!」
「はぁ!?出さねぇよ!!ユノも頷くな!!」
「ご、ごめん…」
「どうやら静かにはできないみたいこの人達。」
「みたいだね。」
俺とジュンロは呆れながら笑いあった。
そして俺たちは
共に笑い過ごすんだ。
彼女に辛い過去が
あったことも知らずに…
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