ⅠムーンSideStory

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暖かな柔らかい陽射しの入る部屋。 そんな部屋のベッドの上で幼きムーンは目を開いた。 「……」 (ここは……) 体を動かそうとするが、激痛で動かない。 仕方なく目だけを動かして辺りの様子を伺う。 と言ってもベッド以外に目ぼしい物は何も無い。 強いて言うなら小さなテーブルとチェアが一組あるだけだろうか。 ムーンはゆっくりと瞳を閉じる。 (ダッシュは……どうなったのかな……) そう思い不安になるが、その思考は一旦中断された。 目を開けたらムーンを覗き込むように一人の男がいたのだ。 「やぁ、大丈夫?」  
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