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「高校側にこの事が知れたらどうなる?」
私の質問にしばらく、考えてから真人は
「不純!て言われて停学にされるだろうな」
「……」
(私たち2人の関係を不純なんて言わせない!!)
私は心に誓うのだった。
「そういえば、午後から買い物だったね?」
「うん…携帯とか、燃えちゃったし」
「痛いな…携帯」
「うん…」
(それにしても、誰がこんな事をしたのだろう?)
ひどすぎる…そして、いたずらにしては、手が込んでいる。
「暗い話はよそう…」
真人はそう言って、私の手を引っ張り、アパートを出た。
私たちは渋谷に出た。
まず、私が携帯を買う。燃えたやつと同じやつにした。
次にスーパーマーケットで食料品やその他の日用品を買った。
そして、私は布団が欲しいと言い出した。
「敷くとこなんてないよ?絵里加」
(確かに…私の荷物も入れたから、余計だ…)
そして、私は赤面した。昨日もだが、2人で寝た。同じベッドで…
「一緒に寝ればいいじゃん?」
「でも、気まずくないの…?」
「ない」
私に比べ、真人は落ち着いていた。しかも、即答。
「その方がいいだろ?現に熟睡してるぞ?お前」
(自分に嘘はつけない…)
こうして、私は彼の優しさに甘えるのだった。
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