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スーパーマーケットを出た、私は、街灯テレビを見て、凍りついた。一昨年の昨日の事が報道されていたから…
急に暗くなった私に、真人は口を開いた。
「気にする事ない。俺たちは悪くないんだから」
その一言だけで、私は救われた…彼の言葉は、本当に優しい。
「真人。今、かっこつけて俺とか言わなかった?」
「言ってないよ…」
顔を思わず、背ける彼にさらに私は言った。
「言った、言った!」
「夕飯は何にする~?」
(ずるい!)
そう言ってやりたかったが、私はカレーは?と言う。
真人も、それに笑顔で答えてくれた。
今日は、とびきり美味しいカレーを作ってあげよう!
今度こそ、2人で味わいたい。私が作った甘口カレーを…
アパートに着くと、私は早速カレーを作り始めた。
真人はそれを居間からじっと眺めていた。
1時間ぐらいして、カレーは出来上がった。
「いただきます!」
彼はそう言って、私が作った甘口カレーを食べ始めた。
「どう?」
「美味しいよ…絵里加…」
「そう?嬉しい…」
私もカレーを一口食べた。
(うん…美味しい…)
私たちは会話を交えながら、カレーを食べた。
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