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おかわりを勧めたが、真人は
「一度にたくさん食べたらもったいない…」
と言う。
(嬉しい…)
「ありがとうな…絵里加…本当に美味しかったよ…」
「うん…でも、私の方こそありがとう…いろいろと助けてくれて…」
私は思わず、顔を赤らめた。
「恋人のためなら、なんだってするさ…」
(本当に思いやりがある)
私はまた、それに甘えてしまった。
「じゃぁ…キスして…」
声が自然と震えてしまう。
真人は立ち上がると、私の頭に手を回し、目を閉じた。そして、私の唇にキスした。
真人の唇は柔らかく、温かい。そして、わずかにカレーの味がした。
真人は私の唇を感じているだろうか?
私は急に力が入らなくなり、床に倒れてしまった。
真人はそんな私にさらに唇を押し当ててきた…
「…………っ」
声が出そうになるのを、必死に堪える。
私たちにとって、静かな時間が流れ始めた。久しぶりのキスだ…至福の時だ…時の流れがゆっくりに感じられた。
しばらくすると、真人は舌を差し込んできた…
「…………っっっ」
思わず、吐息が漏れる…
熱い何かが、私の頭を締め付ける…どんどん熱くなっていく…
私は耐えかね、唇を離してしまった…
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