29人が本棚に入れています
本棚に追加
真人はそんな私に関わらず、また唇を重ねてきた…
「ン…ンンンッ…」
喘ぎ声を出す私。
真人の濃厚なキスだった。再び、舌が入る…
とてつもない、快感に耐えられなくなった私は、足をばたつかせて、体をくねらせてしまう…
その途端、真人は唇を離した。
「ごめん…痛かった…」
「ううん…いいの…私が言ったから…」
さすがに真人もすっかり上気して、顔が赤く染まっていた…きっと私もだ…
「好きだよ…絵里加…」
「私も……」
私たちは抱き合った。思い切りの力で…
「絵里加、風呂どうする?」
「いつ…入れたの…?」
「節約で昨日の残り湯だけどいい?」
一緒に入る?と言っているように聞こえたが…私は
「いいよ…先に入って…」
「いいのか…?」
「うん…」
「お先に…」
真人は私の上から退くと、お風呂に行ってしまった。
でも彼より先に入ったら、間違いなく、のぼせるだろう。下手をすれば、鼻血が出るかもしれない…
私の今の心臓は真人とのキスで高鳴っていた…
…………ッッッッ
携帯のバイブで私の世界を壊される。
携帯を買う時、番号を変えなかった事を私は、ひどく後悔した…
着信相手は…
愛だった…
最初のコメントを投稿しよう!