選択

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「これより五度目の誕生祭と伴い、選択の儀を行う」 堅苦しい言葉を連ね、儀式の進行を務めるのはこの町の長である。 形式張ったことが好きなのか、今回の主役でもないのにとても生き生きとしている。 「…では、例え辛い道のりになろうとも、己の進む道を今、選択せよ」 その言葉により、一斉に注目される少年が、この儀式の主役である。 子供らしい可能性に満ちた瞳をキラキラと輝かせ、歩きはじめることを喜んでいるかのように、迷いのない真っすぐとした言葉で宣言する。 「僕は、戦士になる。世界一強い戦士になって、そんでもって、そんでもって、町のみんなを、世界のみんなを護るんだ!」
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