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脳が、限界だ、とSOSを出すが、そんなことは気にしない。
――いっそ、この屁理屈ばかり詰め込んだ頭ごと、燃えてしまえばいいのに。ついでに、この女々しい未練の塊、彼女への想いも。
真っ先に消し去ってしまいたいものは、残念ながら僕の頭と違って、形がない。
彼女を美化して止まない頭を、西瓜のようにでも、真っ二つに叩き割れたら、どれだけ楽だろう。
彼女の魅力で一杯になった赤がぶちまけられるのを想像し、公園の隅で、僕は、声をあげて笑った。
そして、透明は世界を歪ませるのだ。まるで僕に、追い討ちをかけるかのように。
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