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「ごめんなさい…」
夜の国道沿いの歩道
皆で初詣に行って、皆で遊んで
帰りに二人きりになって
別れ際の信号付近で
目の前の女の子は、確かにそう言った
その瞬間、俺の目の前の世界が、何故かパアっと開けた気がする
どこか、こうなることは予測していたのかもしれない。それだけに告白を終えた俺の心には、ある種の達成感があったのかもしれない
「あ、あはははは。いや、良いんだよ。俺こそ…ごめん」
「じゃ、じゃあ……」
そう言って、女の子は去っていった
「……帰ろ」
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