248人が本棚に入れています
本棚に追加
‥耳が‥赤いっ!
そう。
こんなに離れててもわかるぐらい耳が赤いのだ。
なんだか意外な斎藤さんの一面が私は可愛く思えてしまってクスクスと笑う。
「あ、そういえば千鶴ちゃん‥だっけ?」
不意にかけられたら言葉に少し焦ってしまった私。
「はい!今日からこの学園の生徒になる雪村千鶴です!薫の妹してます!」
「そう。僕は沖田総司だよ。薫の同級生で、千鶴ちゃんの先輩だよ。よろしくね。」
「薫がお世話になってます!よろしくお願いします!」
「イエイエ、コチラコソ。」
‥何故カタコト?
と思いつつも
沖田特製爽やかスマイルを向けられた私はつられて笑顔になってしまう。
「‥ところで。」
「?」
「もうチャイム鳴って結構経つけど、大丈夫?」
「!!!」
何故それを早く言わない‥っ!!
ふと左をみると、誰もいない。
薫は‥!?
キョロキョロする。
‥いた!!
見つけたときにはもう、薫は玄関にいて色んな人と挨拶を交わしていた。
はっ、早い‥!!
そして私達も急いで校舎にはいったのだった。
閉じた校門の前に1人残して。
「あれ?俺の扱いこんなん?」
.
最初のコメントを投稿しよう!