龍の如き珠姫ねぇ

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「今なんて……?」 もう一度聞き直す。 「だから、わたしと結婚してくれるって約束!忘れてたの…?」 (そういえばそんな約束したな……おい、そんな目に涙を溜めないでくれぇ!忘れてたって言えねぇじゃねぇか!) 焦った俺は約束を思いだし、慰めるように言った。 「わ、忘れるわけないだろ!で、でもあれはガキのころの約束であって…!」 「約束は約束よ。まだ結婚はできない年齢だけど、将来の旦那様なんだから…」 頬を染めながら珠ねぇは話す。 蝉「ほ、ホントなの、おにぃちゃん!」 風「ほ、ホントにですか、おにぃさま!」 二人が詰め寄ってくる。 「…ぐっ…はい、たしかに言いました…でもあれはじょうだ「冗談だったなんて言わないよね、紅ちゃん…」」 ヤバい。 ヤバいよ、この状況… 「と、とにかく、結婚は早いだろ!付き合ってない彼女といきなり結婚なんて…」 「…なら今から付き合お!おねぇちゃん命令よ」 「んな無茶苦茶な…」 ピンポーン インターホンがなる鳴る。 「誰だよ、こんなときに……はーい、ちょっと待って…」
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