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「うるせぇ、出てこい、おめぇらッ!」
男たちが十数人現れた。
(ちっ、さすがの俺でもこんなに相手できるかわかんねぇが、珠ねぇや妹たちだけでも…)
俺はそう考えていたが、全て考えていた時間が無駄になった。
「オラァァッ!!」
男たちが珠ねぇに迫った。
珠ねぇは引き下がることなく、逆に一気に駆けだした。
「珠ねぇ!!」
…しかし俺の予想とは反した。
手を伸ばしてきた男たちに迫る珠ねぇ。
だがその動きは、珠ねぇの目には相手がとまっているようにさえ見えた。
「うがぁ!?」
みぞおちに膝を受けた男がうずくまり、拳であごを打ち抜かれた男たちが卒倒する。
「は、早すぎる!?」
龍が珠ねぇの背景に見えるようだ。
しかしいくら珠ねぇが強いといっても、敵はまだ十人はいる。
攻撃した珠ねぇのがら空きの後ろからほかの数人の男が襲いかかる!
「スキありぃぃぃ!」
「珠ねぇ!!」
ゴキッ!ゴンッ!
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