龍の如き珠姫ねぇ

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蝉・風「あの~」 蝉「ボクたちは無視?」 風「わたしたちは無視ですか?」 蝉香と風香が並んでこっちを見ている。 「おわわわわっ!す、すまん。怪我ないか?」 俺は焦って珠ねぇから離れた。 蝉「…大丈夫」 風「…大丈夫です」 二人ともなんか冷たい… 「…珠ねぇ、け、結婚って話、まだ待ってくれないか?…そ、その…まだ俺たちには早いし、時間かけてよく考え直したほうがいいと思うんだ。わかってくれる?」 すると珠ねぇは素直に 「…わかった。少し焦りすぎたみたい。……でも、わたしの考えは変わらないからね?」 …まったく、いつからこんなに変わったんだろ、珠ねぇ。 昔は恋愛なんて興味も示さなかったし。 さて、これで全て解決したかに思えたが… 夕方になって、また大事件が起こるとは予想していなかった。 これほど一日を長いと思った日はないだろう…
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