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「無視ですの!?わたくしを無視していらっしゃるの!?」
ぷんぷん怒る。
「ご、ゴメン。で、お宅だれ?」
「よくぞ聞いてくださいましたわ!わたくしは鷹津組三代目、鷹津隆二の娘、鷹津綾乃(たかつ あやの)と申しますわ」
「鷹津綾乃?鷹津組三代目?っておまえ、朝のヤクザどもの…!?」
「おまえ呼ばわりしないでいただきたいですわね。…そうですわ。三坂珠姫を呼んでいただきますかしら?」
俺は身構える。
「…珠ねぇになにするつもりだ」
緊張感が漂う。
「なにもいたしませんわ。ただお話をと…」
「じゃあその後ろの奴らはなんだ」
俺はこの女の子、綾乃の後ろに隠れる男たちを見ながら言った。
「…さすがですわね。まさかばれているなんて…べつにこの子たちには手を出させませんわ」
彼女は俺の目を真っ直ぐ見て言った。
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