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「…そうなりますわね。どうやら組内部から壊そうとする外道なやりかたですわ。そこでですの。わたくし鷹津組と手を組みませんこと?」
「三坂組と鷹津組が?」
「もうわたくしの父上とあなたの組長とは話がついていますわ。あとはあなただけですの。どうしますの?」
どうやらあとは珠ねぇ判断らしい。
「…わかったわ。お父様がいいと判断したのなら、遺言はないわよ」
綾乃はその言葉を聞いて、ふぅ、と息を吐き、とんでもないことを言った。
「よかったですわ。それではわたくしはこの家に住まわせてもらいます。翔、準備お願いしますわ」
「へいっ!」
翔と呼ばれた男が荷物を持ってでてきた。
「……は?今なんて……?」
「だ・か・ら、ここに住まわせてもらいますの」
「な、なんでよ!?ふざけないで!」
珠ねぇ困惑。
「ここにいたほうが安全ですもの。お父様は仕事で組を留守にしていますし。ここには珠姫、そしてわたくしの部下を倒したその男もいるようですし」
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