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「へいへい…ったく、なんでお前、風紀委員長になったんだよ」
「……教えない」
「???…まぁいいや。そういえば明日、珠ねぇこっちに帰ってくるんだってよ」
「珠姫さんが?」
三坂 珠姫(みさか たまき)。
俺たちの一歳年上で、姉のような存在だ。
俺は『珠ねぇ』と呼んでいる。
昔から俺と桜子と一緒に遊んだっけ。
「お前もこねぇか?明日、俺ん家」
「行きたいけど、ごめんなさい、明日は大事な用事があるのよ」
悲しそうな顔で話す。
珠ねぇにとても会いたかったみたいだ。
「珠姫さんにごめんなさい、また今度会いましょうって伝えてもらえる?」
「あぁ、わかった。いつでも俺ん家来ていいんだからな。幼なじみなんだから」
「ありがと…」
うつむいて頬を少し赤く染めながら言った。
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