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家に両親はいず、妹たちと俺だけで暮らしている。
毎回仕事で外国に旅に出ている。
食事当番は蝉香、家計当番は風香。
俺は洗濯・掃除準備当番だ。
蝉香は料理が超上手く、風香は超計算が得意。
すごい才能をもつ自慢の妹たちなのだ。
明日はその生活の中に珠ねぇが入ってくる。
珠ねぇがどうしても一緒の高校に行きたいとのことで俺ん家に転がり込むかたちとなった。
俺もちゃんといやだって言ったよ?
姉としてみていたとしても、年上の女の子がひとつ屋根の下に住むなんて…
妹たちだけでも理性を保つのがやっとだというのに。
しかも『あの』珠紀ねぇだ…危険だ、あまりにも危険すぎる!
「おにぃちゃん、どうしたのですか?」
ベットで仰向けになった自分に声をかける風香。
「いや、考え事。で、どうした風香」
「蝉香の夕食できるまで暇なので遊びにきたです」
風香がベットに座りながら言った。
「明日、珠紀おねぇさまが来ますね…」
「おまえはちゃんと珠ねぇと仲良くなれるのか心配か?」
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