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今はまだ、あなたの隣にいた頃を思い出すと苦しい。 キラキラ輝いていた毎日に目を背けたくなる。 涙が流れることもある。 カレーとシチューを美味しいって言えなくなった。 だって食べる度に 「あの時のシチュー、食べてくれたのかな」 とか 「カレーのレシピは見つけてくれたかな」 とか考えちゃうから。 切ない思い出ばかり思い出すから。 でもね、いつかはその頃のことを笑えるようになっていたいの。 そして出来れば、その思い出は、あなたと一緒に笑い合いたい。 「あぁ、あんなこともあったよね」 「ほんと、バカだったよね」 なんて言いながら。  
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