4人が本棚に入れています
本棚に追加
――
「起きるのじゃ…。起きるのじゃ…。」
暗闇の遠くから、俺を呼ぶ声がする。
「さっさと起きろ。カス。」
バシャァーン！と俺に大量の水が掛かる。
な、何だ？
目を開くと、其処は大聖堂。
パイプオルガンやステンドグラスなどが見受けられる。
目の前には、大司祭といった感じの髭モジャのおじいさん。
そして、バケツを持った牧師姿の美青年。
そして俺の状況はと言うと
トランクス一枚でロープに縛られ吊されている。
「びぇっ! クシュンｯ!!」
これって、どんな状況？
「ほっほっほ。やっと目覚めたか…
隼人君。」
物腰柔らかい感じで老人は言う。
「やっと目覚めたってより、無理矢理目覚めさせてません？
それより、この状況は何なんですか!?
パンツ一枚でロープって!!」
最初のコメントを投稿しよう！