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「君は勇者じゃ。
昨今、毎晩農場を荒らし大根を盗んで行く魔王を討伐する為のぉ…」
司祭様はスピー、スピーと寝息を立て始めた
魔王って農場荒らすの?
それってタダの動物か泥棒でしょ?
寝ちゃって良いの!?
ツッコミにMP全部消費されたよ……
「こんなチンカス野郎が勇者なんて世の末だね。
魔王が現れるのも納得だぜ!」
手に持つバケツを俺に投げつけ、腕組みをする
聖職者がそんな汚い言葉と態度の方が、よっぽど世の末だよ。
「何だ? そんな反抗的な目は!!」
聖職者は懐から、あろうことか馬鞭を取り出した。
「む、ムチは止めてぇ!!」
馬鞭何かで叩かれたら皮膚がえぐれてしまう。
「俺様がお前の代わりに主人公になってやるよ。」
青年は鞭をペロリと舐め、ニタニタと笑う
思わず背筋がゾクゾクッとなるが、整った顔がその不気味な行動を許している感じがする。
この人が主人公になったら、SM小説になっちゃうよ!
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