入学

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━━親ってのは全く! 子供の事となったら、すぐに我を忘れて慌てだす。 一人っ子の私はその事を誰よりも分かっている為、親が煙たいのだ。 私は新しい制服を鏡の前でチェックする。 結んだリボンもチェックし終えて、部屋を出た。 「真保、弁当は?」 「ちゃんと作った。」 弁当箱に包んだ弁当は、既に鞄の中に入れてある。 これでも家庭科の成績は最高評価なので、料理には自信がある。 調理実習では率先して作る方だ。 「行ってきまっす!」 「はい、行ってらっしゃい!」
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