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私は買い物をすませて、家に向かった。
「……ん?」
家の前に、誰かが、座っていた。
よく見ると、二人いた。
だれだろう…。
私は、ある可能性を思い浮かべた。
お兄ちゃんが東京に行ったって知らないお兄ちゃんの友達…、もしくは、明日来るはずの双子さん。
とりあえず、声をかけてみることにした。
「あの…すいません、私の家に何か用ですか?」
二人が顔を上げた。
…二人とも顔が瓜二つで、お兄ちゃんにそっくりだ。
後者の方かもしれない。
「君、この家の人?」
双子の、髪が黒い方が言った。
「はい。あなたたちは?」
「俺達は、今日からこの家に住むことになっていたんだけど…。」
「え?あ、明日って聞いてたんですが…。」
「え、今日なはずだけど。」
お母さんのばかやろー!
「す、すいません!どうぞ、中に入って下さい!」
私は急いで扉を開けた。
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