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「…あの女と、あの男が事故で、…死んだらしいの」
「えっ!?」
"あの男"とは前のお父さんのことで、"あの女"は浮気相手のこと。
でも、死んだなんて…。
「で、あの二人に優以外に子供がいたらしいの」
「は!?なにそれ!?」
ん…?あの二人が結婚した後にできた子供かな?
「あの女と、正人さんが離婚する前の子よ」
正人さんとは、今のお父さんのこと。
「ってことは…お兄ちゃんの血が繋がった兄弟?」
「…そう。梓と同い年の双子の弟よ」
「へー…」
お兄ちゃんに双子の弟がいたなんて、初めて知った。
「で…その子達の両親がいなくなって、親戚とかいないから…私達の家で引き取ることになったから」
「へー…って、はあ!?」
「つまり、お兄ちゃんの部屋はその子達が使うわ」
「い、いつ…その子達、来るの?」
「明日」
「明日って…なにそれ!!いきなりすぎでしょ!」
「まあ…同い年だし、仲良くしてあげて。両親を失って、悲しんでるだろうし」
「……はあ。」
どうしていつも私に知らせるのが遅いのか。
「あと、高校も梓の通ってる高校よ」
「へ!?二人とも!?」
「そう。わからないこととか、教えてあげてね」
「は、はあ…。」
なんか、思考回路が…。
もう何いわれても驚かないくらい、疲れた。
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