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「ウィズ!!」
「あ、お帰りなさいませ。姫様」
ウィズとは、王女ローレライの第1侍女である。本名、ウィスタリア。
「で、どうでしたか?」
「フツーに認めたわよ。あーよかった、早めに聞いといて」
「でも、仕方ありませんわ。いかに姫様がおてんばで、毎日こっそり城を抜け出していても、貴女はこの国の王女なのですから。早めに結婚相手を見つけるのが正しいのです」
「…ごもっともです。前半は余計だけど」
ウィズの正論に、ローレライはしゅんとなった。
そんなローレライを見てウィズは、くすっと笑う。
「さて姫様。今日はどうなさいます?もう3時ですけど」
「え?もうそんな時間!?行くに決まってるわ!!」
そういうとローレライは、ウィズがすばやく用意した下町の服に、すばやく着替える。
「今日は晩餐会なので、お早めにお帰りください」
「了解!!じゃ、いってきます!!」
そういうとローレライは、部屋の窓から外の木に飛びうつり、そのまま城壁を飛び越えた。
ちなみにここは3階である。
が、いつものことなので誰も気に止めないのであった。
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