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はっ、として
アリアが続ける。
アリア「それでは…
どの茶葉に致しますか?」
ウィル「…スペランツァで。」
…やっぱり、ね。
アリア「かしこまりました。」
今度は
口にはしなかったものの、
素直に嬉しいと思った。
正直言うと、
事の発端となったこのお茶を
頼んでくれると思わなかった。
寧ろ、
もう頼んでくれないんじゃ…
と不安と恐怖もあった。
でも
それでもやっぱり、
嬉しい。
アリアはそう思いながら、
さくさくとお茶を入れた。
そして
何事も無かったかのように、
また穏やかに、
コトリ、コトリと
静かに時間は過ぎて。
.
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