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『あんたの親は
もう死んだんだよ。』
『私等は、
あんたの親じゃない。』
物心ついた頃、
私が最初に理解した言葉。
そして同時に理解した。
"彼等と…血が繋がっていない"
国の外れにある
第一の故郷"デスパル"
そこに私は居た。
仮にも私を育ててくれていた"彼等"は、
私に"親"という存在について、
何も教えてくれなかった。
私も…
知ろうとはしていなかった。
というより、
存在自体を知らなかった。
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