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気に障るような事は勿論、私に対してじゃなくても
全てを私にぶつけていた…
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!!!』
ただ只管懇願し、謝り、
泣き、叫ぶ毎日。
ごめんなさい、謝るから、良い子にするから…だから…
叶いそうにないと分かっていながらも、
それでも、求める…
だから…
"私を愛して"…!!
『オカアサン……』
そして、とうとう言われてしまったんだ。
『あんたなんて、生まれてこなければよかったんだ…!
必要ないんだよ…!』
ガツン、と衝撃が走り、
何かが私の中で壊れ、
崩れる音がした。
それからしばらくの
記憶は、ない。
次に目を覚ました時には、私は孤児院のベットの中に居た。
ここが第二の故郷なる"タリヴァ"だった。
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