Blank Relation

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そしてエイチェさんは続けた。 いつものように 真面目な顔付きで。 「貴女、本日"仕事"は お休みのようですね? シモンに聞きましたよ。」 「あ…はい、そうですが… …なにか??」 用事…ですか? この展開、 私にとって 災難の前触れとしか 考えられないのだけれど… さっきから感じる エイチェさんからの威圧感は、 今度こそ気のせいではなく、 本物だと確信した。 目なんかもう、 ギラッギラしてるもの。 なんか恐いぞ… 「ちょうど良い機会ですので 本日から約半年間、 といっても一週間に 一度のペースでですが、 王宮に使える使用人として、 私のもとで護衛術を 学んでいただきます。」 「ご…ゴエイジュツ??」 なんとも情けない ロボットのような棒読み。 「あぁ、なるほどね♪ アリアはまだだったよね?」 「私は…って事は メルはもう終わってるの??」 「はい。彼女は同期の中では 一番優秀でしたよ。 ズバ抜けて。」 「もう、大袈裟ですよ~っ; エイチェさんっ!」 少々赤くなって 照れているようだ。 えっと…凄いんだろうけど… .
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