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「具体的に…何するの?」
「えっとね~…
研修みたいなものだよ!」
「いいえ!!!」
尽かさずエイチェさんが
ビシッと指摘する。
「研修ではありません。
これは訓練です!」
何故だろう。
いつもよりエイチェさんが
恐く見えるのは。
これはまさかの…
「訓練…って??」
「もちろん、敵襲に備えての
武具の扱い…その名の通り、
武術を学ぶのです!!」
鬼教官エイチェの降臨だ。
え、え…武術??
「私のような、メイドも…
そんなことを???」
「当然ですっ!!」
ビシビシッとまた
指摘されてしまう。
「この王宮に仕える者として、
護衛ぐらいできなくて
どうします!!!
使用人としての嗜みですよっ?
これはっ!!
義務です義務っ!!!」
おおっ、うわぁ~…
これは鍋奉行ならぬ
使用人奉行ですかね?
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